フッターメニューへスクロールするボタン

保育士就職準備金貸付制度

保育士に憧れる学生のイメージ

保育士支援制度の中に保育士を目指す学生、これから保育士として働く人のための「保育士就職準備金貸付制度」というものがあります。一体どのような制度なのでしょうか。
制度の内容や申請方法などをまとめました。

どのような制度なのか?

「保育士就職準備金貸付制度」とは、保育士として就職するために必要な資金の貸付をしてくれる制度です。
就職準備金とは、引越しの費用や住居の家賃敷金礼金保育園に通勤する際に必要になってくる車やバイクの購入勤務先で使用する制服など、就職に伴い必要になってくる資金のことを言います。

現在、住んでいる場所から勤務先へ通うとなると経済面での負担はそこまでかかりませんが、就職するにあたり、引っ越しが必要になる、車での通勤が必要となるとそれを準備するのにお金がかかります。
引っ越しとなると10万円以上のお金が必要になりますし、保育士として働くとなるとジャージや園専用の制服などの衣服費もかかってきます。それを自分だけで負担するのは大変ですよね。

そのような時に「保育士就職準備金貸付制度」を利用すると自己負担が減り、就職がしやすくなると思います。
貸付の金額は上限40万円(1回限り)で、勤務先のある地域で保育士として2年間従事した場合、貸付金の返還が免除になります。(免除の場合、それに伴う申請が必要です)

制度の対象者は?

「保育士就職準備金貸付制度」はどのような人が利用できるのでしょうか?
当該制度の利用対象者は以下のようになっています。

  • 保育士登録から1年以上経過している方
  • 保育士養成施設を卒業後または保育試験を受けてから1年以上経過している方
  • 保育士として離職後1年以上経過している方
  • これまで一度も保育士として勤務の経験がない方

上記のことから、保育士としてまだ経験のない学生、資格を持っていながらも保育士として勤務していない、いわゆる潜在保育士が対象になっていることがわかると思います。
特に学生さんの場合、大学や専門学校などの養成施設を卒業すると共に親元を離れて1人暮らしを始める方もおられると思います。
就職が決まり、勤務先の近くに引っ越す可能性がある時にはぜひとも利用したい制度ですよね。

上記の条件の他に『保育士として週20時間以上勤務する予定の方』とありますが、この辺は正職員と働く場合、問題ないでしょう。
パートなど非常勤職員として働く場合でもフルタイム勤務を希望すれば週20時間の勤務を超えると思いますので大丈夫です。

また、制度利用の申請を行う時には、『保育士就職準備金貸付制度申請書』『誓約書』『貸付金の振込口座申請書』などの書類が必要になります。
詳しくは各都道府県の社会福祉協議会のホームページに載っていますので、自分の勤務予定地の社会福祉協議会のホームページを見てみるか、電話で問い合わせをしてください。

制度の誕生背景は?

ひとりで遊ぶ幼い子供

上記で少しだけ触れましたが、この制度の誕生には「潜在保育士の解消」「保育士不足の解消」が大きく関わってきます。

女性の社会進出が一般的になった現在、出産・子育てをしながらも働く女性はたくさんいます。
そのことから保育園を利用する方がたくさん増え、待機児童問題が出てきました。
「子どもを預けたいが保育園に入所することができない」という保護者側の問題、「人手が足りず、子どもを受け入れることができない」という保育園側の問題の溝を埋めるために「保育士就職準備金貸付制度」を含めた保育士支援制度が平成28年に厚生労働省により施行されました。

保育士に対する処遇を改善することにより、「保育士不足」「待機児童問題」が解消されるのではないかということが期待されています。

制度の利用人口は?

「保育士就職準備金貸付制度」を利用している人はどれくらいいるのでしょうか?
厚生労働省が出している全国での取組状況を見てみました。データは平成29年のものになります。

準備金の貸付件数で一番多かった所が兵庫県で186件でした。一番少ない所は三重県で2件でした。
データのない自治体もありますが、ほとんどの都道府県で当該制度を利用する方が存在するようです。
施行されてからまだ間もない部分もありますので、これから利用する方が増えてくる可能性もありますね。

まとめ

以上が「保育士就職準備金貸付制度」のまとめになります。
就職するにあたり、必要な資金を自治体が貸してくれるというのはありがたいことですね。
これから保育士として社会に羽ばたこうとしている方はぜひとも利用してみてほしいと思います。