お給料が低い

保育士は、たくさん稼ごうというよりも、子供と触れ合える仕事をしたいという夢を持って就く方がほとんどです。
しかし、いくら好きな事を仕事にするからといっても、生活できないほどの安月給では続けることが困難です。
2年目の壁
保育士の仕事に限ったことではないですが、新卒や仕事を休んでいる状態で入社すると、1年目は引かれる税金がほとんどなく、健康保険料も安いです。
しかし、2年目からは前年の所得に応じて引かれるものが増えていきます。
1年目の時点でギリギリの生活費しか確保できていないと、2年目になった途端で生活が苦しくなって転職する方が増えます。
保育士の給料事情
正社員の場合でも、新卒の平均初任給は16~17万円です。
そこから税金や保険、職員用の給食費が差し引かれて手取りは12~14万円ほどになります。
2年目になると税金が増えて手取り10万円近くまで落ち込んでしまうケースもあります。
実家暮らしであればなんとかできますが、1人暮らしだと家賃、光熱費、携帯電話料金などを払うと、ほとんど残らなくなってしまうこともあります。
昇給がない職場も
初任給が16~17万円はほかの職種と大きな差はありません。
それでも保育士の給料が低いと言われているのは、長年勤めても昇給が少ないからです。
もちろん、公立系であれば手堅く昇給していきますし、民間でも公立以上に昇給幅が多いところもあります。しかし、全体的には昇給はあっても、ごく僅かで10年、20年勤務して手取り10万円台なんてことも珍しくありません。
歳を取ると生活水準も上がっていくものですし、新卒に比べて20代後半や30代は結婚式や葬式による出費も増えていくものです。
その結果、少しずつ昇給をしていっても、結果的に何年か勤務してから生活ができない状況に追い込まれることもあります。
転職で給与アップは可能か?
生活できないほど給料が低ければ、転職で収入アップすることは難しくありません。
ただし相場よりも給料が高い職場は、激務をしいられるケースが多いです。
まずは生活に必要な給料を逆算します。
そこから希望条件に合った求人をピックアップして、最終的には給料面以外も総合的に考慮して転職先を決めることが大切です。
コンサルトを利用すれば、入社前に具体的な給与面の条件提示や交渉までサポートしてもらえます。
また、コンサルタントが頻繁に求人先の保育園に出入りしている場合は、サービス残業をしている状況なのかをチェックしていて、現場事情を教えてもらえます。