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保育士資格保持者は100万人超

木の積み木で遊ぶ園児

現在、日本ではどれだけの保育士が活躍しているのでしょうか?
平成27年度の資料によると保育士登録者数約119万人とされていますが、現在進行形で働いている保育士は約43万人しかいないのです。

潜在保育士数の割合円グラフ

保育士資格を持っているにも関わらず、保育士の資格が必要な仕事をしていない人は約76万人にも及び、深刻な保育士不足が叫ばれている中で矛盾した状態となります。
資格を所持しながら保育士業に従事していない"潜在保育士"の比率は平成18年から徐々に増しており、今後も増えていく予測で数年後には80万人を突破してしまいます。

保育士希望者は減少傾向

潜在保育士が福祉関係施設で働かない理由としては「給料が少ない」が6割にも上り圧倒的な要因となります。

疲れてぼーっとする保育士

給料が少ない、これこそが保育士不足の問題の根幹であり待機児童が増える原因なのです。
国は調査により問題を把握しているにも関わらず、未だに有効な対策を打ち出せていません。

ニュースでは保育士が不足しているとしか報道されませんが、事実は少し違います。
資格を持っている潜在保育士は約76万人も居るのに、働きたいと思える職場が無いというのが正しい表現でしょう。

例えば、一般企業で月収30万を貰っているのに子供の命を預かる大変な仕事を月収20万で引き受けるでしょうか?
保育士には子供の成長を見守るやりがいがありますが、生活が困窮するのを受け入れてまでやるには並々ならぬ覚悟が必要です。
そのような覚悟が無ければ踏み込めない保育士を取り巻く環境にこそ問題があるのです。

年々保育士を希望する若者が減っているというのも同職に経済的魅力が無いからです。
薄給というイメージが定着してしまい保育ではなく別の職種へと人が流れてしまっているのです。
この傾向は非常に危険で、国は早急に対応策を打たなければいけないでしょう。

早急な政府対応が望まれる

政府は1憶総活躍社会を掲げていますが、働きたい女性が子供を預けられなければ何も始まりません。
女性に働く環境を提供するのであれば、しっかりと保育園と保育士の待遇を改善しなければいけないのです。

一億総活躍社会を訴える安倍総理大臣

保育士の給料を2%アップする施策が発表されましたが、月収20万なら4,000円、月収25万なら5,000円ほど増えます。
数千円増えただけで現状が変わることは無いでしょう。

このまま国が何もしなければ、保育士を取り巻く環境は悪化して行くばかりになります。
少しずつ改善されているとは言え、課題はまだまだ尽きないでしょう。